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      めづまり文子の”ウツボ談議”第6話　 2001.6.26

      

      

        

          

          
３年ぶりに持病の偏頭痛になり会社を早退。
          
自室の布団の上で
          
ぐらぐらとした頭痛とめまいと吐き気にじつと耐えつつ４時間。
          
３時すぎにすーと痛みが去った。
          
頭痛の後はいつもさわやかな気持ちになる。
          
台風がすぎた後のまっさらな空みたいな。
          
布団から窓を見上げると外も青空だった。
          
家の猫が窓際にすわって外を見ているまるいおしり。
          
空と猫はよくにあう。
          
枕からながめる猫は堂々とりっぱだ。
          
病床六尺になったら
          
猫の絵を書くかもしれないね。
          
今年はじめての扇風機をまわしながら本を読む。
          
部屋の中は明るい。
          
シャーシャー、プイーン、ガゴー、キチッキチッ
          
車の音、バイクの音、飛行機の音、自転車の音
          
眠くなってきた。
          
なんか得した。きょうは。
          


          　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり　　　　　　　

          　
        
      

      

        


        文責　めづまり文子

        　　　

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      めづまり文子の”ウツボ談議”第7話　 2001.7.19

      

      

        

          

          
へいへい通信社に夏シーズン到来を告げる

          皆実町中通り商店会夏祭りに今年も行ってきました。

          地元の若い衆が盛り上げている手作り感いっぱいの祭りで

          へいへい通信社は３年連続でお招き頂いております。

          有り難や！

          チンドン屋って面白いもんだね〜。

          ２年前この夏祭りでチンドンデビューした私がその時思ったこの気持ち。

          今年もやっぱり変わらず面白かったよ。

          皆実町中通り商店街は、なんというかチンドン屋が似合う商店街。

          2人でおしゃべりしながら歩くその横を自転車が通りすぎてちょうど

          よい感じの道幅でうねうねうね続く。

          そこに出ましたチンドン屋、さあさあ祭りだよ！の口上も調子良く

          楽しき衣装で楽しき音楽チンチキドンドンチンドンドン！　　　　　　　　

          あ〜いいかんじ・・・

          私自身チンドン屋を見たことがない世代、

          きっとチンドン屋てこんな感じ〜にぴったりはまってるこの姿。

          う〜んノスタルジイを感じます。我ながら。

          でも何が一番楽しいかってこの町に住んでる皆さんが楽しい。

          チンドンの音が聞こえると店から飛び出して手拍子をしてくれたり。

          チンドンにあわせてワンチャワンチャと踊り出しちゃう

          ばーちゃんやじーちゃんがいたり。

          こどもっちはチンドン屋のあとをついて商店街を練り歩き。

          楽器をさわりたくてぴょんぴょんする子、うちらが恐くて泣き出す子。

          ばーちゃん、じーちゃん、とーさん、かーさん、ねーちゃん、

          にーちゃんこどもっちみんな祭り楽しみチンドン屋を楽しむ。

          そうだね、なんかこの商店会に祭りには今日は祭りだ楽しい日。

          はれの日の感じがあるんだな。

          チンドン屋は皆さんに楽しんでもらう御商売だが、

          この祭りでは、皆さんの楽しむぞパワーに随分楽しませて頂いてます。

          欲を言えば例えばあの時うちらの祭りになんか来たよね変なの。

          楽しいの。と、こどもっちの記憶に残ることを。

          車椅子で毎年見に来て嬉しそうにしてくれるおばあちゃんが

          今、本当に幸せでいてくれと。

          かすかにぼーと思ったりして。うーん。どうかな。

          まっ、暑くて楽しいチンドンのあとの銭湯の水風呂と生ビールは

          最高であります。
          
おわり　　　　　　　

          　
        
      

      

        


        文責　めづまり文子

        　　　

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      めづまり文子の”ウツボ談議”第８話　 2001.8.6

      

      

        
　夏はいいね。暑くって。

        ７月の終わりへいへい通信社は2週連続で廿日市は佐方フラワー通り

        土曜夜市夏祭りに呼んで頂きました。

        夜の祭りってのはいいねえ。情緒があるじゃーないですか。

        夜店の灯りの中におっちゃんやこどもっちのザワザワが

        ふうわり浮かんでさ。

        白地の浴衣の立ち姿がすっくり青闇にひきたってさ。

        目に映るものみな美しきかな。

        わくわくするねえ。

        この佐方フラワー通り土曜夜市夏祭りも地元の皆さんの

        手作り感溢れる祭り。お祭り大好きな皆さん（失礼！）が

        チンドン屋をノリノリで迎えて下さって楽しかったです。感謝。

        この界隈は住宅地なのかすごく子どもたちが多くて、

        なんかね。小さな子どもは、チンドン屋が恐かったりするんです。

        おおけな音をたてながらおそろしげな顔をしたおかしげな輩が

        暗いところからやってくるんだもの、こどもっちにしたら

        われらはこの世ならぬもの魑魅魍魎かとなりのトトロですよ。

        こわくて必死に泣きながらそれでもこれはなんなんだろう？と

        瞬きもせずにわれらを見つめる子。

        すごく自然にわれらを受け入れる子。色々だけど・・・。

        わたしはそんなこどもっちのわれらへの対し方に

        いつも感動する。

        なんというか自分の全存在でわれらに対峙しているかんじと

        いうのかな。

        よーしわかった。そうならせえいっぱいの

        『これがチンドン屋だ』でありたい！といきごむ私。

        夏の夜祭り、ビールがうまい。

        闇よりいでて闇に去る

        色鮮やかなる音色のなんと妙なる彩衣（なんのこっちゃ）

        夢とうつつの端境にわれらがへいへい通信社！シャンシャーン

        てね。

        こどもたちにとってわれらと出合いがのがトラウマになるか、

        ゆたかな体験（意味不明？）となるかは、わからないけど。
        

          

            

              
夏はまだまだつづく。
              
　　　　　　　　　　　　　　　　おわり　　　　　　　

              　
            
          
        
      

      

        


        文責　めづまり文子

        　　　

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      めづまり文子の”ウツボ談議”第9話　 2001.8.29

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　　　　　　　　　　　『今週の日本映画』
        
　

        　遅々として筆の進まぬ「ウツボ談義」の現状況を打開すべく一大決心し

        この夏「ウツボ談義」の中に『今週の日本映画』なるコーナーを設けることにした。

        この『今週の日本映画』という芸のないタイトルの中に私の壮絶な決意が見て取れる、

        そう！毎週書こうというのだ、毎週。日本映画について。

        本当に大丈夫かと不安な心持ちと、愛する日本映画を一人でも多くの人に

        見てもらいたい切ない願いの間で私の心はまるでシーソー！！

        　　　　８月第５週のお題「RED SHADOW赤影」
        
さて今週「RED SHADOW赤影」を選んだのは、

        監督の人気映像作家、中野裕之が広島県の生んだ郷土の誇りだから！ではなく

        主役の人気二枚目男優、安藤政信の感情のない洞穴のような瞳のファン！

        だからでもない。

        理想の顔を持つ女優、麻生久美子が出演しているからである。

        私は久美子のファンだ。何故なら久美子の顔が素晴らしいから。

        私こそがこの顔に生まれたかったのに、お父さんお母さんのばか！

        と歯噛したくなる私の理想の顔である。

        寂しげで儚げでありながら凛とした印象を与える細い鼻梁と細い顎、

        肉付きの薄い頬がまずなんと言っても良い。

        それにきゅっと上がった両の口角が快活さを、その間のぽっちゃりとした

        唇がキュートさを加え、

        さらに同じく久美子びいきの友人曰く完璧に整った鼻から下の造作に比べ

        小さい目がなんとも色っぽい。のである。「万能な顔、、、」

        久美子が２３歳の若さにもかかわらず処女に少女に娼婦に淑女、

        悪女に侠女に賢女に忍者に幽霊とHow Manyないい顔を実に自然に

        飄々と演ずることができるのは、

        久美子が万能な顔の持ち主だからではないか！

        久美子の小さな顔は様々な魅力が混在する美のCOSMOSだ！

        と声に出さず叫びながらスクリーンの久美子の忍者姿かわいさに

        心をとろかす夏の昼下がり「赤影」鑑賞であった。

        そんな久美子はスクリーンで引っ張りだこである。

        「赤影」の他にも８／３１まで横シネでやってる「風花」と

        ９／８〜同じく横シネで公開の「RUSH!」にも出てます。

        それにしても私の世界一好きな映画監督黒沢清の映画2本に出演し、

        尊敬するスター哀川翔の監督作にも出演している久美子。

        貴女はまさに私の夢の女だ。
        
おまけ：先週面白かったもの

        ビデオ「妖蛇の魔殿」　　片岡千恵蔵が妖術使い自来也に扮し大活躍。

        　　　　　　　　　　　　面白い！

        ジョビジョバのライブ　　完成度の高い作品。

        　　　　　　　　　　　　ネタ、演技ともに達成度が高く、

        　　　　　　　　　　　　架空の世界を舞台の上に見事に見せる。

        　　　　　　　　　　　　構成も良い、観客に魂を売らない姿勢も

        　　　　　　　　　　　　ちょいといい。

        　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり　　　　　　　

        　
      

      

        


        文責　めづまり文子

        　　　

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めづまり文子の”ウツボ談議”第10話　 2001.9.6

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　　　　　　　『今週の日本映画』
        


        ９月第１週のお題「天国から来た男たち」（上映中サロンシネマ）

        スピーディーでハチャメチャで奇抜でパワフルでかっこいくって

        ボーダーレスでセンチメンタル、

        でも三池崇史監督の映画は、たいして面白くない。

        速いが軽いパンチのように打たれてもあんまり効かない感じだ。

        だから「アンドロメディア」「漂流街」「サラリーマン金太郎」、

        なんでもいいけど一生に一本しか三池崇史の映画を見なかったら、

        三池崇史という名を胸に刻むことはないかもしれない。

        だがもしその後も三池崇史の映画の前に座り続けてしまったら、

        その状況は変わってくるような気がする。

        「岸和田少年愚連隊血煙純情篇」「中国の鳥人」「ピイナッツ」

        「極道黒社会RAINY DOG」「天然少女　萬」「BLUES HARP」

        なんでもいいけど５、６本見たら

        たまねぎの皮を剥きまくる猿のように軽パンチを打って打って打ちまくる

        三池崇史に『なんか、すごいな。』とちょっと興奮する。

        「SILVER」「極道戦国志　不動」「オーデション」

        「俺達は天使じゃない」「DEAD OR ALIVE 犯罪者」「DOA2犯罪者」

        なんでもいいけど１０本程見たら

        踊るように歌うように奇声をあげて折れた骨が肉を破り傷口から

        肉汁をとばしながらもまだ軽パンチを打って打って打ちまくっている

        三池崇史に『・・・なんだこいつは？』とちょっとビビる。

        「ビジターQ」「天国から来た男たち」「FULL METAL極道」

        なんでもいいけど１５本ぐらい見ると

        不自然に曲った手足を揺らし、大きな笑顔を浮かべ

        速軽パンチをやっぱり打ち続けている三池崇史の人間性に打たれ始める。

        『頼もしいというか裏切らないというか』

        そんでもって２０本ぐらいみると

        世界のどっかで今日も馬鹿みたいにパンチしてんだろうなと

        心の片隅で奴のことを思い出すとなんか楽しい気持ちになってくる、

        三池崇史はそんな知り合いになっている。　　

        まあ２０本も三池崇史の映画を見なさい。そしたら必ず面白い〜。

        なんて図々しい押し売りみたいなこと言ってもしかたがない。

        この薬を飲みなさい、３０年飲み続けたら必ず病気は治る〜。

        みたいなね。

        「天国から来た男たち」です。肝心なのは。

        この映画がどうなのかです。

        この映画は、わりといいと思います。特に後半が。

        吉川晃司、なかなかかっこいいです。

        大塚寧々は相変わらず声と瞳がふらついてますが楽しそうです。

        もしかしたらいい出会いになるかも。
        
今週のおまけ　　文子の三池映画ベスト５

        　　　　　　　　１、「FULL METAL極道」

        　　　　　　　　２、「ビジターQ」

        　　　　　　　　３、「極道戦国志　不動」

        　　　　　　　　４、「DEAD OR ALIVE 犯罪者」

        　　　　　　　　５、？なんだろ
        
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり
      

      

        


        文責　めづまり文子　

        

      


      
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